はじめに:2025年、暗号資産は「怪しい投機」から「正当な資産」へ
2025年は、日本の暗号資産史において「夜明け」とも呼べる重要な年となりました。
ビットコイン価格の乱高下はありましたが、それ以上に重要なのは、市場を取り巻く「構造的な変化」です。
上場企業が堂々とビットコインを保有し、新聞の一面で税制改正が議論される。数年前には考えられなかった光景が日常となりました。本記事では、この激動の1年を3つのトレンドで振り返り、2026年に向けて投資家が描くべき戦略を展望します。
振り返り①:「日本版マイクロストラテジー」の誕生と追随
企業の財務戦略としてBTCが市民権を獲得
2025年最大のトピックは、間違いなく「日本企業によるビットコイントレジャリー戦略」の本格化です。
メタプラネットやリミックスポイントといった先行企業の株価が市場で評価されたことで、「企業がビットコインを持つこと」は、奇抜なギャンブルではなく、「インフレヘッジや企業価値向上のための合理的な手段」として認知されました。
これは、暗号資産市場に「企業の内部留保」という巨大な新規マネーが流入するルートが開通したことを意味します。
振り返り②:悲願の「税制改正」へ、重い扉がついに動いた
「最大55%」の足枷が外れる期待感
長年、日本の投資家を苦しめてきた「雑所得・総合課税」の壁。これに対し、年末にかけて「分離課税(20%)」への移行検討が具体的に報じられたことは、市場心理を劇的に改善させました。
まだ決定事項ではありませんが、政府が「Web3推進」と「資産所得倍増」の文脈で暗号資産を無視できなくなった事実は、2026年以降の法改正に向けた大きな布石となりました。
振り返り③:RWA(現実資産)と不動産の融合
デジタル証券が「投資の選択肢」に定着
「不動産 × ブロックチェーン」の領域も飛躍しました。不動産をトークン化して小口販売する「STO(セキュリティ・トークン・オファリング)」の公募が相次ぎ、即日完売が続出。
暗号資産の技術が、投機だけでなく「安定した不動産投資」のインフラとして実用化された1年でもありました。
2026年の展望:投資家が注目すべき3つのシナリオ
では、2026年の市場はどう動くのでしょうか。AI分析も交えた予測シナリオは以下の通りです。
展望①:税制改正の実現と「個人マネー」の爆発的流入
もし2026年度の税制改正で分離課税への道筋が確定すれば、これまで税金を嫌って参入しなかった富裕層や、株式投資家層のマネーが一気に流入します。「税制改正」のニュースが出た瞬間が、次の強気相場の号砲となるでしょう。
展望②:銀行・金融機関の本格参入
2025年の企業参入に続き、2026年は「メガバンクや地方銀行」の動きに注目です。ステーブルコインの発行や、顧客向けの暗号資産預かりサービスの開始など、伝統的金融と暗号資産の境界線がさらに溶けていくと予測されます。
展望③:AIエージェントによる「自動運用」の一般化
投資手法も進化します。人間がチャートに張り付く時代は終わり、AIエージェントが24時間体制で、DeFi(分散型金融)での利回り運用や、アービトラージ(裁定取引)を行うことが当たり前になるでしょう。「AIを使いこなせるかどうか」が、投資リターンの格差を生む最大の要因になります。
まとめ:2026年は「制度」と「技術」が結実する年
2025年は、暗号資産が社会に認められるための「土台作り」の年でした。続く2026年は、その土台の上に、税制や法整備といった「制度」と、AIなどの「技術」が組み合わさり、実需としての爆発的な成長が期待できる年です。
冬の時代は終わりました。次の春に備え、知識と資金の準備を怠らないようにしましょう。
【免責事項】
本記事は2025年の市場動向を独自の視点で分析し、将来を予測したものであり、利益を保証するものではありません。暗号資産は価格変動リスクが高いため、投資判断はご自身の責任において行ってください。



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